経年劣化するNFT
2022年12月4日本日、かねりんさんがVoicy【変化を楽しむラジオ】でお話されていた、NFTアートがリアルアートに敵わない理由、を拝聴して思い付いたことを書きなぐります。
ラジオ内容は、かねりんさんが、フランスのルーブル美術館で観た「モナリザの微笑み」についてお話されるところから始まります。この本物のモナリザ、これまでご自身が見てきたレプリカと違い、意外に古臭く暗い印象、しかしながらかえってその劣化そのものには威厳を感じ、圧倒的なパワーというか存在感もあって、「美術品の価値はもしかしたら老朽化するところにあるかもしれない」、とご推察されていたことがとても印象的でした。
私自身は絵画など美術品の類の価値の全くわからないやつで、なんとなく古いものよりも新しいものが見た目がオシャレでキレイで良い、と安直に考えるくらいポンコツなのですが、こういった生の目で観て感じられた感想を聴くと、確かに家や生活用品ならともかく、絵画ならキレイに手入れの行き届いた上に、日光によって木枠や絵の色が変色する、湿気で素材が傷む、などあった方が貫録というか、ビンテージ感があってよいものだとなんとなく理解しました。
ラジオの中ではそのこととは対照的に「NFTはその劣化するという価値を生むことはなく10年経っても、100年経っても今見ているものと何ら変わらない、したがってNFTアートの価値はリアルに敵わない」、と結ばれておりました。
そこで、思いました。経時的に老朽化するNFTをどなたか創っていただけないでしょうか。
100年くらいでちょうど何が描かれているのかわからなくなるということがブロックチェーンにプログラミングされた「経年劣化が勝手に進むデジタルアートのNFT」を。
かねりんさんのVoicy「NFTアートがリアルアートに敵わない理由」はこちらから
https://voicy.jp/channel/2534/429828